操体法の基礎(実践基礎)

(1)重心移動の法則

 操体法の実践に入る前にどうしても知っておいていただかなければならない原理があります。それは「重心移動の法則」です。私たちのからだは地球という環境にいるかぎり、大気や重力に大きな影響を受けて生活しています。ですから、動作のひとつひとつの中にも、自然に出来上がってきた法則があるのです。この「重心移動の法則」に違反すると、からだの骨格の配列に歪みが起きたり、筋肉に異常緊張を起こす原因になります。
 あまり難しく考える必要はありません。屈曲は反対側に、回旋は回す方向の回転軸に、伸展は同側に重心を移動して行なえばよいだけです。




(2)操体体操

 「操体法」は、故・橋本敬三(1897.9.8〜1993.1.22)という外科医の約50年にわたる研究によって体系化されたものです。操体の基本理念は、運動系の歪みを気持ち良い方向に動かすことで調整し、これによって微少ホルモン、神経系のバランスの回復をはかることです。
 この快方向への積極的な運動という考え方は、医療の分野にとどまるものではなく、これからの未来にかけて地球環境危機を脱するための、重要な原理、指標となっていくことでしょう。

 下の操体体操は、(1)の重心移動の法則を頭に入れながら、からだの快感覚にしたがって自分一人で簡単にできる健康体操です。写真を見ながら順番にゆっくりやってみましょう。








ウインドウを閉じて戻ってください





inserted by FC2 system